私は、日本にいる間はあまり邦楽を聴かない人だったのです。
メロディー重視で歌詞はちゃんと聴いていなかったのもあるんだろうけれど。唯一はまったのはユニコーンくらいだったかな。
他の日本のバンドの曲も「ああいい曲だなぁ」と思ったりはしたけれど、それ以上深入りすることはなかったのですな。
でもね、イタリアで生活するようになってから、日本語恋しさからか、歌詞というものをちゃんと聴くようになって、ああ、いい歌なんだなと思うものがとても増えました。
今は昔と違って、簡単に曲が聴けたり、ライブの動画が観れたりするから、ちょっとだけ興味があるものだって色々観たり聴けたりしてみて好きにも嫌いにもなれる。そういう意味ではほんと便利になったなって思う。だって私日本にいないのにさぁ。
で、実はここ最近密かに好きなのが(密かじゃないけれど別に公言したりギャーギャー言う必要もないので)、ブルーハーツ!
私は高校生の頃リアルタイムだったし、良いと認めざるおえないとは思ってはいたのだけれど、なぜか認められなかったバンド(笑)。
理由はね、ちょっと私自身メジャーな物を嫌う傾向にあったのと、その頃の高校生バンドはやたらとブルーハーツばかりコピーしていたからでしょうね。
知り合いの自称パンクバンドとかのライブへ行くと、絶対ブルーハーツの曲やっていたし。曲自体は簡単だから皆コピーしてたのでしょうが、本家のオーラはコピーできるものではなかったんでしょうなぁ。そのうちにブルーハーツの存在自体が鼻に付くものになり、アンタッチャブルなものへとなってしまったのですなぁ。
で何年も過ぎ、ここ数年前。
興味がないものだから、ブルーハーツが解散したことも、ハイロウズなんてバンドがあったことも、クロマニヨンズなんでバンドがあることさえもまったく知らない私の耳に、しかもイタリアにいる私の耳に!
ブルーハーツの「人にやさしく」が流れ込み。 しかも、インターネットでラモーンズを探していて、しかも音楽じゃなくて髪型を探していて(なんでなんだ!)。
ああ、知っているこの曲懐かしいなぁ・・・「人にやさしく」って曲だったんだ・・・と
すっかり好きになってしまった。
リアルタイムの頃は、この曲(タイトルさえ知らなかった)と、「リンダリンダ」と「トレイントレイン」くらいは嫌でも耳に入ってきたから知っていたけれど、しかも絶対に口ずさんじゃっていたけれど、決してファンではなかった。
が、ここ最近になってはまった。
ちゃんと歌詞を聴くようになったんだと思うな。で、落ち込んでいるときに元気がでるんだよね。んで、そういう時はやはり日本語じゃないとだめなのね。うん。歌詞がよいすごく良い。
ほんとにね、私には何年間もの空白があったから、ヒロトが今でも現役でやっていて、しかも大して歳をとっていないのにはびっくりしたよ。 50歳近いのにすごいな。日本にいたってびっくりの若さだと思うけれど、イタリアにいてあの歳であの若さはまず無いと思う。 20歳過ぎの子供がいてもおかしくないのだから、あんなのがお父さんだったらびっくりだよね。
その昔、高校生だった私はヒロトのことをキモイ・・・と思っていたのだけど、
YOUTUBEとかでライブみて「なんだヒロトって(キモ)かっこいいんだ」とまで思うよ。
お母さんやられているなぁ・・・