日本の小学校とは違うマルタの筆記用具

9月の2週目も終わり、日本では、子供たちの夏休み気分がすっかり抜けた頃かと...

で、ここマルタはというと、いまだ夏休み続行中~! 長いなぁ(汗)。

とはいい、2週間後には新学期(学年)がスタート。

そろそろ文房具屋(本屋も兼ねている)に行って、筆記用具や教科書(リストされた本を各自で用意)を揃えなければならないなぁ…と思っている次第。

日本の小学校とは決定的に違う筆記用具

鉛筆やペンのつくりが違うの?

いや、それもちょっとはある。

が、ここで言いたいのは、筆記用具のデザイン・形態・性能のことではなく、書くために手に握るものの種類が違うということ。

つまり、マルタの小学校では、基本、鉛筆では書かずにペンを使うのだ。

⇒GQ JAPANの記事『フランスの子どもたちが学校で鉛筆を使わないのはなぜか?』に、その詳しい理由や哲学が書かれています。

ちなみに、このシステムは、フランス・マルタ・イタリア以外にも、多くのヨーロッパ諸国で採用されている模様。

ペンケース
イタリアの小学生がよく使う形のペンケース。ゴゾではあまり見かけない形。

小学生もペン書き

子供だからといって、甘く見てはいけない。

彼らは、授業や宿題、更にはテスト・試験の回答や作文もペンですらすら書いている!

イタリアやマルタの小学校の場合、大体1~2年生ぐらいまでは鉛筆書きが許される。が、その後はペン書きオンリー(鉛筆書き御法度!)! 鉛筆は「描く」時のみ使用となる。

勿論、最初から間違い無しでスラスラ書ける子供などいない為、訂正には打ち消し線や修正テープを使う。

とにかく、「小学校の筆記用具=主に鉛筆」の日本人にとっては、驚きのシステム!...そう感じたのは私だけか?

ペン使用はわかるとして、鉛筆書き御法度には驚いた。

しかも私、娘が地元の小学校に通っているというにもかかわらず、2年前、小学3年生の娘の宿題を偶然見るまで、このシステムについて全く知らなかった(汗)。

宿題の作文をゲルペンで書きながら「あっもう! 間違えたー」と言いながら打ち消し訂正している娘に、

私:「なんでペンで書くのぉ? 鉛筆で書けば消しゴムで消せるのに」

娘:「はぁ!? お母さん、何言ってるの? 鉛筆で書いちゃダメなんだよ! ペンで書かなきゃダメなの!! 鉛筆書き禁止なの!!!」

近くにいた夫:「そりゃ、もう一年生じゃないんだから、普通ペンで書くだろ」

私:「えっ!? なにそれ??」

てな感じで。

どうやら、私には、「小学校は鉛筆書き」という無意識の思い込みがあったようだ。

娘が小学2年生頃までは、私も娘のペンケースの中身を把握していた(今は謎)。が、それって、イタリア(小1)→ゴゾ(小2)と、ちょうど学校での鉛筆書きが許されていた時期だったんだな(汗)。

で、地元民たちにしてみれば、「小学生からペン書き」は当然の事なので、学校・親達・子供達・友人達、さらには共に生活するイタリア人夫や娘たちとの会話の中でも、まったく浮上してこない事実だったわけだ。

やられた( ̄□ ̄;)

いちいちショックを受けていてはバテてしまう為、「世の中、なんでも無制限に起こる可能性あり」と、考えるよう努めながら生きてはいるけれど、やっぱりあるんだなぁ、こういうちょっとした時に訪れる「えぇっ!?」の瞬間。

確かに、ある時期から娘がゲルペンやボールペンを頻繁に使っているとは思っていた...やたらと修正テープを使うなぁ(週に一巻きは使い切る)とも思っていた...修正テープは高いから(マルタは文房具の値段が高い)鉛筆と消しゴムを使えばいいのに思っていた...そしたら、まさかの「鉛筆書き禁止」だった(汗)。

修正テープOK派と修正テープNG派の先生がいる

娘によると、教科によってではなく、各先生の方針によって、修正テープの使用の可・不可が決まるそうです。

「修正テープOKで、なるべくきれいなプレゼンを重視」の先生もいれば、「計算や文章、答えが出るまでの過程を修正テープで消してほしくない!打ち消し線で訂正したくなければ、集中して決めろ!」という先生もいるとのこと。

まぁね、消せないペンを使うという観点からすれば、修正テープNG派の意見の方により意味を感じるけれど...。実際、この方針で育った方々のペンの速さは凄いし。

うちの娘の文章を書く速さもびっくりだけど(内容や間違えは置いといて)、ウン十年前、イギリスの英語学校で見たヨーロッパ諸国の学生たちの文を書く速さといったら!それはもう、揃いもそろって超速かった。あれはやはり、「訂正できない」という緊張感や集中力の繰り返しで身についた業としか言いようが無かったわ。

しかしながら、きれいなプレゼンを心がけることも勉強の内。

よって、適材適所に修正テープでOKじゃないかしら?

って、学校側も、その「どこに必要でどこがダメなのか」を決められないから、教師の判断に委ねちゃっているのか ( ̄△ ̄)

ちなみに、摩擦で消えるフリクションペンは、今のところ子供たちの間であまり普及していない為(インクの減りが早く、値段も高い為)、特に賛成派も反対派もいない様子。
まぁ、この先、値段が手頃になってきたら、修正テープ以上に物議を醸しそうだけど。

小さなアズールウィンドウとやらを見てきた
ゴゾのお上りさんマルタ島中南部沿岸を初巡り