冬のマルタやゴゾで使用されている暖房

先週の半ばまで、「暖冬だね~、しかも雨が降らないねぇ~」等とのん気に言っていたら、週末から天気が崩れ始め、北風が吹き、気温も下がり、あっという間に寒さがやって来ました。

寒くなったと言っても、最低気温9℃~最高気温14℃位。北風が吹けば「冷たい…」とは感じるものの、北国の人に言わせれば春の気温♪

雨が降らなければ、北風吹いても太陽サンサン...目で見る分には春にしか見えないなぁ。

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イエローオキザリスやイエローマーガレット、黄色い花が咲き乱れる一月のゴゾ。

で・す・が、コレは”お外“のことです。

おうちの中“は違うのよ(-_-) 。

どの様な暖房器具を使うのか?

去年11月の”ゴゾの気温と雨季と乾季“でも書きましたが、マルタやゴゾの家は、その温暖な気候ゆえ、ヨーロッパでは一般的とされるセントラルヒーティングが備え付けられていません。

暖房を入れていない室内の気温は、屋外のそれと大差ありません。いや、むしろ、体感温度的には室内の方が断然低い!

外出→スプリングコート着用 、室内→ダウンジャケット着用...こんな感じ。

LPガスストーブ

マルタ・ゴゾでは、LPガスを燃料にするストーブが、一番ポピュラーな暖房器具だと思います。

利点
  • 玄関先で燃料を買える - マルタ・ゴゾでは、毎週決まった曜日にLPガスシリンダーの販売トラックが巡回している。
  • 経済的 - ストーブ本体は100ユーロ以下。燃料のLPガスシリンダー12Kgは約16ユーロ。1日4時間の使用で10日は使える。
  • 点火が簡単 - つねってボタンパンチ!
  • すぐに暖まる
  • キャスター付きで移動が可能 - 暖められるスペースは25平方メートル(14畳)位なので、一台で家全体を暖めることは無理。その代わり移動は可能。
欠点
  • 換気が必要 - 酸素が消費される。
  • 一部屋しか暖められない - せいぜい暖められて25平方メートル(14畳)位。
  • ややガス臭い
  • 重い
  • 見た目が悪い - 特に後姿がいや。
  • ガス漏れが心配 - 安全設計といわれても、ガスボンベは気になる...。
  • 火傷の可能性 - 火の近くを触れば火傷する。

幾つか欠点もありますが、電気の高いマルタ・ゴゾでは、このガスストーブが一番経済的で便利な暖房器具なのでしょう。

stove1
キャスター付きで移動可能。価格は70~80ユーロ位。
stove2
LPガスシリンダーに繋げて使います。ちょっと見たくない後姿。

オイルヒーター

オイルヒーターは、比較的値段が安く、コンセントが挿せればどこでも移動可能(軽くてコンパクト)なため、他の暖房器具と併用している人も少なくないと思います。

問題は、電気代が高く(ソ-ラー発電ができるお家は別として)、部屋全体は暖められないということかしら...。

利点
  • ヒーター自体は比較的安い - 一台約80~150ユーロ。
  • 燃料を調達する必要が無い
  • 電気なので酸素が消費されない
  • 静か
  • エアコンのように埃は立たない
  • コンセントが挿せればどこでも移動可能
  • 安全性が高い - 火事や火傷の可能性が低い。
  • 軽い
  • メンテナンスの必要がほとんど無い - ふき掃除をするくらい?
欠点
  • 電気代がかかる - マルタの電気代が高いのです。最新の省エネタイプのオイルヒーターならば、かなりコストダウンできるようです。
  • 暖かくなるのが遅い - 熱の伝わり方が緩やか。
  • 狭いスペースしか暖まらない

エアコン

マルタ・ゴゾのエアコン普及率は然程低くないと思うのですが、クーラーとしてエアコンを使用していても、ヒーターとしては使用していない家庭が多いと思います。理由はずばり、「電気代が高い」(ソ-ラー発電ができるお家は別として)。

利点
  • 部屋がすぐに暖まる
  • 温度調節が簡単
  • 併用機能が多い - 冷暖房以外に、除湿、送風、空気清浄などの機能が備わっている物が多い。
  • 燃料を調達する必要が無い
  • 電気なので酸素が消費されない
  • 安全性が高い - 火事や火傷の可能性が低い。
欠点
  • 初期費用がかかる - 25平方メートル(14畳)用エアコンで、500~1500ユーロ+設置工事。
  • 電気代がかかる - マルタの電気代が高いのです。最新の省エネタイプのエアコン(高いけど)ならば、かなりコストダウンできるようです。
  • 空気が乾燥し埃が立つ
  • 室外機の音がうるさい
  • 移動ができない
  • 掃除やフィルター交換の必要がある - 怠ると、カビやダニの発生、故障につながる。

灯油ストーブ

灯油ストーブといっても、日本にあるような手軽な物とは違い、なんだか大掛かりな物が多いです。

例えば、私が借りている家の廊下に設置されたレトロな灯油 ストーブ(移動不可能)。壊れているのか(点検してもらったけれど)設置されている場所が悪いのか?廊下しか暖まりません...。結構な給油代だったのにガックリ。もう、使っていません(-_-)。

でも、このタイプのストーブは、きちんと稼動するものを適切な場所に設置すれば、本当に家全体が暖まるそうです。

ま、「マルタではメジャーじゃない暖房器具」と、大家さんも言っていましたが(汗)。

stoveoil
すっかり置物と化した、我が家の灯油ストーブ。後ろの壁から外の煙突と燃料チューブに繋がっています。
利点
  • 家全体が暖まる
  • やかんのお湯を沸かす事ができる
  • 雰囲気がある
欠点
  • 灯油の値段が高い - 常に変動しますが、1L=約1ユーロ。その都度15Lくらい買うのならば分かります。が、しかし、我が家にある灯油ストーブは、屋外の1000L燃料タンクとチューブで繋がっていて、そこから燃料を供給しているのです。つまり、給油の際は、わざわざ灯油給油車を呼び、1000Lタンクを満タンにしてもらう必要があるのです!一度の給油に1000ユーロ~( ゚д゚ )。お隣のお婆ちゃんの場合、冬の間ほぼ点けっぱなしなので、4ヶ月でに2000ユーロはかかると言っていました( ゚д゚ )。
  • 初期費用がかかる - ストーブの値段500~1000ユーロ前後+煙突や燃料タンクの設置工事。
  • 移動できない - 煙突の施工が必須なので、一度設置する場所を決めたら移動できない。
  • 換気が必要 - 酸素が消費される。
  • 火傷の可能性 - 燃えている最中に突然ストーブの扉を開けたり、やかんを置く部分に触れば火傷する。
  • 掃除やメンテナンスに手間がかかる
  • 灯油臭い - ストーブよりも外にある灯油タンクが臭う!
tank
屋上にある1000Lタンクが一年中臭うのよ!

薪ストーブ

灯油ストーブに姿かたちが似たものに、薪ストーブがあります。

近所のスーパーや八百屋さんにも普通に薪が売っているので、案外、薪ストーブを使っている家庭は多いのかもしれません。

薪ストーブは、部屋の面積に応じた暖房性能をもつストーブを選ぶことで、家全体を優しく暖めることが可能のようです。

が、しかし、雰囲気はあっても、大量の薪が必要でお掃除が面倒などの問題があります。結局のところ、ガスストーブとの併用が多いのではないかしら?

利点
  • 雰囲気のある快適な暖かさ
  • 家全体が暖まる - ストーブの選び方次第。
  • やかんのお湯を沸かす事ができる
欠点
  • 大量の薪が必要 –  薪の種類にもよりますが、薪10kg=8ユーロを燃やして1日5時間使用すると、2日で燃え尽きてしまうそう。
  • 初期費用がかかる - ストーブの値段1000ユーロ前後+煙突の設置工事。
  • 暖まるまで時間がかかる - 点火してから暖かいと感じるまで2時間はかかる。
  • 換気が必要 - 酸素が消費される。
  • 移動できない - 煙突の施工が必須なので、一度設置する場所を決めたら移動できない。
  • 点火や火力の調節が難しい - やけどに注意。
  • 掃除やメンテナンスに手間がかかる

まとめ

マルタ・ゴゾにやって来て、「あら?このお家には暖房器具が無い!どうしましょ?」となったら、とりあえず手頃なLPガスストーブもしくはオイルヒーターあたりを買っておきましょう。で、後はもー厚着で乗り超えましょう!どんなに寒くても部屋の中が10℃以下になることは稀なので、凍死する恐れはありません(^.^; 。

ちなみに、娘の小学校には暖房がありませんが、子供の熱気で常に20℃近くが保たれています(子供ストーブ)。

その冬ライフを経験した上で、どーしても厚着はイヤだという場合は、

  • 雰囲気重視→ 薪を大量に燃やす事承知で、薪ストーブ
  • クーラーとしても使う・電気代は気にしない→ エアコン
  • 初期費用が物凄くかかってもOK→ 床暖房システムにしてしまう(最近、増えているらしい)。

灯油ストーブは...、個人的にはあまりお勧めしません。て、そもそも売っているお店が少ないかも(・_・)。

 

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